漆喰と珪藻土の違いはズバリ自ら固まる力があるかどうか

漆喰と珪藻土の違い

 
⇒漆喰と珪藻土の違い

漆喰と珪藻土の違いについてはさまざまありますが、一番大きな点は“自分で固まる力があるかどうか”でしょう。

漆喰が自ら固まる仕組みは以下の通りです。

生石灰【CaO】は酸化カルシウムで、
消石灰【Ca(OH)2】は水酸化カルシウムです。
漆喰に水を加えて練りこみ、
乾いていく過程の中でH2Oが離れてCaOにもどらずにCO2と反応します。
そうすると結果として余ったH2Oが離れていきます。
そして、空気中のCo2を吸収するとCaCO3、
つまりもとの石灰岩に戻っていきます。

漆喰は壁に塗った後にゆっくりと自分で固まっていく性質がありますが、珪藻土にはそのような性質がありません。

漆喰と珪藻土の違い1

漆喰と珪藻土の違い2

これが何に影響してくるかというと、原料比率に関係してきます。

漆喰も珪藻土も糊を混ぜて壁に塗り込むのですが、市販のもので比較すると、やはり自分で固まることができない珪藻土の方が原料比率が低い傾向にあります。

製品やメーカーによって配合率は違いますが、珪藻土は熱以外に自分で固まる性質がないため、珪藻土壁材と袋に書いてあっても原料比率が50パーセントしかないものも多くあります。(なんと10%未満のものも!)
骨材である砂などを混ぜて、特殊な固化材によって水で練り固められるようになるので、この原料比率でも仕方ないのでしょう。

珪藻土は漆喰よりも調湿性に優れているとも言われていますが、原料比率が50パーセントではせっかくの調湿性もその力を発揮できないことになってしまいますね。

左官屋の職人が壁に塗る場合、比較的ですが、漆喰の方が職人によって配合率の違いに個性がでてきます。
これは漆喰に自ら固まる性質があるためです。

珪藻土の方が、比較的ですがどの左官職人が塗っても同じような配合率になる傾向にあります。
珪藻土には自ら固まる性質がないため、原料以外のものが多く混ぜられているためでしょう。
つまり、珪藻土は作っているメーカーによって大きく違いがあるということです。
それでも、珪藻土は調湿性において優れている素材なので、オンライン見積りでも珪藻土はかなり人気になっています。

漆喰と珪藻土の違い3

漆喰と珪藻土の違い7

2つ目の漆喰と珪藻土の違いは、できあがりの表面です。

漆喰がつるつるした感触であるのに対して、珪藻土はザラザラとした感触になります。
これは好みの問題なのでどちらが優れているということではありませんが、もし小さいお子さんがいらっしゃる場合、壁に肌をこすり付けてしまうこともあるでしょう。
このことを考えると、漆喰の方が室内壁には向いているかもしれませんが、これは好みの問題なので、一概にどちらがいいとは言えません。

3つ目の漆喰と珪藻土の違いは、壁材としての歴史です。

漆喰の壁材としての歴史は5000年と言われていますが、珪藻土は1993年くらいからなのでここ20年ほどです。

ほかにも漆喰と珪藻土には違いがありますが、大まかにいうとこの3つになります。
ビニールクロスが家のお部屋の95%を占める日本で、左官職人がどこで同業者との違いを出せるかと考えると、施工費用、価格ではなくデザインだと思います。
いかにお客様のイメージするニーズに近づけられるか、いかに各ご家庭に合ったデザインを提供できるか、ですね。

漆喰や珪藻土などの自然素材であれば、イタリア、スペイン、ギリシャ、スイスなどのヨーロッパのお家の雰囲気を出すことが可能です。
パターンや色を変えればアジアンテイストにもできます。

家具にこだわりのある人にも漆喰壁など自然素材の内装材はおすすめです。、自然素材の壁に変えることで家具を引き立たせることも出来ます。
日本にいながら、外国のようなお部屋の雰囲気を味わうことができるでしょう。


漆喰・珪藻土・ビニールクロスのいい点と悪い点(メリットとデメリット)

(必ずしもすべてのお部屋で以下の性能が100%発揮されるわけではありませんので、ご了承ください)


漆喰のいい点【メリット】


・VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解
・パターンや色によって、洋風から和風、さまざまなデザインが可能
・呼吸する壁といわれている通り、湿度を調湿してくれる
・家の中の嫌な臭いをとってくれる(脱臭効果)
・燃えないので火事に強い
・漆喰内部は強アルカリ性のためカビにくい(部屋内のウイルスも生きにくい)
・耐インフルエンザ性
・音が通りにくい(防音性)
 

漆喰の悪い点【デメリット】


・ひっかくとキズが入ることがある(これはビニールクロスも同様)

・塗りたての時の匂いが気になる人もいる(この匂いは自然のにおいに近いものでVOCではない。時間がたてばにおいはなくなる)

・水をはじかない(コーヒーをこぼしたときなどの対処法はある)

・普通のビニールクロスの施工よりも工期が長い(湿式工法なので下塗りしたあと乾きを待つ作業があるため)

・施工会社、左官屋によって値段がまちまち(ビニールクロスよりも値段が高い)

 

漆喰のその他の特徴

・表面がつるつるする
・壁材としての歴史は5000年以上
・世界遺産や国宝の建築物に多く使用されている
 


珪藻土(けいそうど)のいい点【メリット】


・ビニールクロスよりも値段は高いが、漆喰よりは割安感がある【今では漆喰と同等の値段になっています】
・DIY(Do It Yourselfの略・自分で塗る事)しやすい
・調湿性は漆喰をしのぐといわれている
・色を入れればさまざまなお部屋に合わせることができる
 

珪藻土の悪い点【デメリット】


・表面がざらざらする【つるつるの漆喰とは違う雰囲気を出すことができます。こう考えるとメリットにもなります】
・漆喰のように自ら固まるという性質がないため、固めるための接着剤などによって珪藻土の原料比率が50パーセント以下の場合が多い(ひどいものになると原料比率が10%未満のものもある)これだと漆喰よりも調湿性が下回ってしまう。【これはずっと前から言われていることなので、珪藻土のメーカーさんもこれらのことを考慮したものを販売しているケースが増えてきています。】
 

藻土のその他の特徴

・壁材としての歴史はここ25年から30年ほど
・世界遺産や国宝の建築物にはほぼ使用されていない
・ざらざらした質感は漆喰では出せない雰囲気を作りだせる。
 


ビニールクロスのいい点【メリット】


・平米当たりの値段がとても安い
・工事がとても早い
・いろいろなデザインから自分の好みのものを選べる
・リーズナブルな値段のため張り替えもしやすい
・水をはじく
 

ビニールクロスの悪い点【デメリット】


・化学糊をたくさんつかう傾向にある
・シックハウス症候群を引き起こしてしまう可能性がある
・張る時もはがす時もVOCを発散してしまう
・調湿性がないためカビやすい
・石油からできている
・やわらかくするために可塑剤(かそざい)が入っている
 

ビニールクロスのその他の特徴

・日本の住宅の約95パーセントがビニールクロスを使っている
・クロスというのはもともとは『布』という意味。昔はお金持ちが羊の皮などを部屋の壁紙に使っていたところから、クロスは高級なイメージがあった。そのクロスという名前を引き継いで、現在の塩化ビニールクロスとなったが、ビニールという言葉には安っぽいイメージがあるため、塩ビクロスをクロスと呼んでいるところが多い様子。

以上がそれぞれの特徴になります。
漆喰や珪藻土の塗り壁に興味がある方は、下のオンライン見積りフォームから、施工したいお部屋の見積もりをしてみて下さいね。

漆喰と珪藻土の違い4

漆喰 珪藻土

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